代表挨拶
漁師にとって
本当に必要なものを実現し続ける
当社は、1924(大正13)年、高知県須崎市で祖父が船大工として立ち上げた造船所から始まりました。木造船が主流だった時代に地域の漁師のために船を作り上げていき、地域に欠かせない存在となっていました。父と叔父たちもその技術を受け継いでいました。時代と共に、漁船のあり方も変わり、私の代では船大工からFRP船舶の修理を行い、地域の漁業を支えています。
現在、FRP (ガラス繊維強化プラスチック) を用いてできた船は、耐久性・防錆性の高さ、そして軽量化が図れるという点で、小型船舶の素材として主流となっています。
今まで私は、FRP船を含め船舶の修理や加工を約50年、1,000隻以上行ってきました。その技術と経験を活かし、お客さまの船を長く、安全に使用できるような修理を行っております。
「こんなの欲しい」-図面が無くても実現する

しかし、漁師さんの悩みは修理だけではありません。例えば、「生簀へ餌をもっと簡単にあげられるようにしたい」「エンジンを付け替えたい」など多くの悩みを抱えています。
ですが、当社のお客さんのほとんどは、漁船に一人で乗り仕事をしている漁師さんです。なかなか図面の準備ができずに、他の鉄工所では加工を断られることがあります。だからこそ、私たちは漁師さんから「こんなの付けといて」と頼まれたら、「漁船にとってどんなものがあったらいいか」考えて実現したいと思っております。過去には、大型のタモ枠や投餌機、クレーン台などを製作・据え付けを行ってきました。修理だけでなく、漁船の「こうしたい」もぜひご相談ください。
若い技術者の成長が漁業の未来を繋いでいく

漁船は漁師の仕事場であり、生活の基盤です。その漁船を安全に長く使えるように、私たちは鉄工の技術とともに、「何をどう使うか」というセンスを日々磨いています。
近年では、若い世代たちに「さらに技術を磨いてほしい」という思いから、社内で修業を積むだけでなく、高知市内の造船会社へそれぞれ入社し、鉄工や船舶のエンジン修理の技術を学んでもらっています。
将来的には、それぞれの学びを活かし、油圧機器の取り扱いなど新しいことに挑戦してさらに漁業を支えていってほしいと思っております。
橋田造船鉄工
TEL:0889-47-0858
〒785-0055 高知県須崎市大谷847
【営業時間】
月~土:8:00~17:00(年末年始を除く)